ロバート・ジョンソン 最高の聴き方(最初に聴くべき名盤たち)
こんばんは。
今回は「デルタブルースの代表者と言えばだれか?」の答えになる彼、ロバートジョンソンの紹介記事です。
ロバート・ジョンソンとは?
それは、T-Bone Walkerというギタリストが現れて、ブルースにエレキギターが導入される前の話。初期のブルースはデルタブルースと呼ばれており、中でもアコースティックギター(ガット弦)を使った弾き語りのスタイルで演奏されていました。
そして、ロバート・ジョンソンこそが”史上最高のフォーク・ブルース・ギタリスト”と呼ばれ、デルタブルースを代表するミュージシャンです。エリック・クラプトンに愛され、カバーされた(特にCream時代)のがよく知られていますね。
しかし、彼の生涯は分からないことがまだ残っています(昔は完全に謎とされていた)。彼の死因などがそうです。彼は伝説を残しましたが、27歳という若さで亡くなりました。
最高の聴き方
聴く順番(?)
ロバートジョンソンはそもそもキャリアが短かったので、曲数は30曲程と少なく、The Complete Recordingですべて聴けます。全曲に加え、別のテイクも残すところなく聴けるのでなかなか面白いのではないかと。
もう一つの方法としては、King Of The Delta Blues Singersでちょっとずつ聴くのもおすすめです。The Complete Recordingsで曲の多さに圧倒されて「こんなん前部聴けるかっ!!」となった時、小分けされたアルバムがあると助かりませんか?
しかし…
ロバート・ジョンソンが最高のブルースシンガーとされている一方、そこには聴き手を妨げる大きな問題が。
・おびただしい量のノイズが入る
・甲高い声(現代人が聴き慣れない歌い方)
これらの原因が彼の音楽の理解を難しくしているのは明らかです。
そんな時、同じ曲を何度も聴くのがおすすめです。そうすることで、感情が高ぶった時に激しくなるギターや的を得たジョンソンの歌い方に気づき、次第にロバートジョンソンの世界に入れるようになるのではないでしょうか?
ということで、何度も聴くのにお勧めな代表曲の紹介です↓↓
代表曲
Crossroad Blues
Creamがカバーしたことで知られるこの曲は、ロバートジョンソンについて書く記事で取り上げざるを得ない位の有名曲です。本家はスライドギターを渋く弾きながらハート(?)をぶつけるような甲高い声で歌う、というスタイルですね。これを聴けば、どれほどCreamが聴きやすくアレンジしたかわかると思います。
聴いているうちに、一人演奏ならではの気迫を感じられると思いますよ。
Preachin' Blues
Crossroadが分かりかけてきたところで、これを聴きましょう。きっと衝撃を受けますよ。
彼のスライドギターの腕前が完全開放された演奏で、甲高い唸り声から呟くような歌い方まで聴きとれます。まさに、ロバート・ジョンソンの真骨頂と言ってもいいのではないのでしょうか。
因みにタイトルは「説教ブルース」という、何とも謎な雰囲気が漂っています。
Sweet Home Chicago
これもロバートジョンソンの記事を書くにあたって挙げるべき有名曲の一つです。これまで触れませんでしたが、彼の歌詞もなかなか興味深いですよ(1+1、2+2…の歌詞の展開は面白い。ぜひ読んでみてくださいね)。
話が進むにつれ、曲もテンポアップしていくのに気づいたら、かなり聴きこんでいると思います。なかなかやるなあ。
この技法は一人での弾き語りのスタイルならではのものです。(バンドでやったらメンバーが混乱しちゃいますからね。)
最後に
いかがでしたか。
中々とっつきにくいミュージシャンではありますが、聴いているうちにそのすごさが増幅していく、かなり面白いヒトでもあります。
ではまた。「ロバート・ジョンソンを理解できない奴とは話したくない」By Eric Clapton
参考リンク
画像:
https://www.udiscovermusic.jp/stories/devils-music-myth-robert-johnson