JAZZ入門 最初のお気に入りを集めてみた
こんばんは。
今回は、ジャズを最初に聴くとしたら何か?というテーマで、最初に気に入るであろうジャズミュージシャンの紹介をしていこうと思います。以前ジャズギタリストについての記事がありましたが(下記のリンク)、今回は楽器にかかわらずジャズミュージシャン全般の話です。
じゃ、はじめますか
初期からさかのぼり、今回は3人、紹介します。
ミュージシャン一人目
1920年代ごろから活躍し、スウィング・ジャズ(揺れるようなリズムで演奏するスタイル)と呼ばれるスタイルで演奏したクラリネット奏者。
当時のジャズは、大勢のトロンボーン奏者や、ベース、ピアノ、ドラムなどで構成されるビッグバンドにより演奏されました。ベニーグッドマンは、このビッグバンドをバッキングにし、滑らかでキャッチーなソロを吹きます。
聴きやすいのはもちろんの事、超有名な、一度聴いたら病みつきになる曲"Sing Sing Sing"などを演奏しているのも、ここで彼を「最初に聴くべきアーティスト」として紹介した理由です。
これで雰囲気はつかめると思います。
それにしても、レコードで聴きたい音ですね🎛
代表曲
Sing Sing Sing
Stompin' At The Savoy
ミュージシャン2人目
ジャズファンで、この人を聴かない人はいない、と言ってもいい。それぐらい影響力のあるミュージシャンが、この1940年代に登場したトランペット奏者、マイルス・デイヴィスです。
彼は、マイルス自身のプレイスタイルを求めた結果、白熱したソロを演奏するビバップと言われるものから、バッキングとの調和を意識しながら一音一音丁寧に吹くスタイルになりました。そして、モードジャズ(音階に沿ってアドリブを組み立てるスタイル)を確立させ、比較的自由にソロが演奏できるようにしました。
更に、彼のプレイスタイルの変化はは止まりません。後にエレクトリック・ピアノやギターを取り入れたバンドでプレイするようになり、フユージョン(ロックとジャズの融合=fusion)というスタイルの先駆けとなりました。
聴いてほしいアルバムは、この3枚。↓↓
そして、エレクトリック・マイルスの代表作↓↓
代表曲
So What
Human Nature
※「最もヒップな音楽がしたい」とのことで、マイケル・ジャクソンのカヴァー。
ミュージシャン3人目
マイルスデイヴィスのちょい後(ほぼ同時期?)に登場(マイルスデイヴィス1926年,ビル・エヴァンスは1929年に生まれる)したピアニスト。6歳からピアノ、ヴァイオリン、フルートを学び、10歳でモーツァルトを弾きこなしました。
その後ジャズに興味を持ち、のちにWaltz For Debby(日本で最も売れたジャズアルバム)などの名盤を残すに至ります。しんとした空気で、特有の緊張感の中で繰り出されるソロに、圧倒されるはず。
↑↑村上春樹のジャズに関するエッセイ?のタイトル
↑↑Jim Hall(Gt)との共演作品
代表曲
Waltz For Debby
My Foolish Heart
Like Someone In Love
ミュージシャン4人目
マイルス・デイヴィスが歴史的な名盤"Kind of Blue"を発表してから現れたのが、ジャズにロックのビート(8ビートなど)を導入したジャズ・ロックなど、ジャズファンのみならずすべての音楽好きに受け入れられるような曲を書くジャズミュージシャンです。そのうちの一人がこのハービー・ハンコックです。
オスカー・ピーターソンやビル・エヴァンスに影響を受けた彼は高校生のころからジャズの演奏をはじめ、大学では音楽と電気工学を専攻しました。その電気工学を学んだ経験が、のちにフユージョンでのサウンドにつながっていきます。
本当に聴きやすい曲を書く人です。特に、スイカ売りの掛け声を思い出しながら作曲された"Watermelon Man"は大ヒットしました。また、グルーブ感満載の"Cantaloup Island"は、今ではセッション曲の定番となっています。
↑生まれ変わったWatermelon Man が楽しめます
代表曲
Watermelon Man
Cantaloup Island
最後に
いかがでしたか。真っ先に「これはすごい!」と衝撃を受けたジャズミュージシャンたちを紹介してきました。何かの役に立てば幸いです。
ではまた。(ビル・エヴァンスは)”静かな炎” by Miles Davis