音楽の道しるべ omkyo

「音楽(ロック、ジャズ、ブルース中心)、どう聴けばいいかなあ」に自分なりに答えてみたブログです。

誰もをスライドギターの虜にさせるブルースギタリストを選抜

こんばんは。

 

ブルース、聴いてますか?ブルースギターを聴いているうちに、いつかは遭遇するのが「スライドギター」。今回は、個性的かつブルージーな、時に哀愁漂うスライドギターの名手を集めてみました。

 

 

Muddy Waters

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https://www.udiscovermusic.jp/stories/muddy-waters-in-20-songs より

 今回紹介する中で一番有名なのがこの人。一番最初に聴くのはMannish BoyやGot My Mojo Workin'、Hoochie Coochie Manだと思います。これらの曲のライブ映像を見てみると、確かに赤黒いテレキャスターを持っています。「この人はいつギターを弾くのか…」と思いながらじっと画面を見つめているうちに、動画は終了。「結局弾かないんかい!」

 

 しかし、マディはギターの達人と言ってもいいです。弾くときはちゃんと弾く男です。特にスライドギターは高い評価を得ています。

 

 聴いてみましょう。激しいビブラートが持ち味ですね。本当に「泣き叫んでいる」、という印象を受けます。なんと分かりやすいギタープレイ。

 

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②Elmore James

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https://donalclancy.wordpress.com/2018/01/27/the-one-and-only-elmore-james/

 

 ブルースのスライドギターと言えば、この人です。とにかく大迫力なプレイを繰り広げます。曲の序盤に例のスライドギターをぶちかまされた時からエルモア・ジェームスの世界にのめり込んでしまいます。

 

 彼のキャリアの始まりとして、ロバート・ジョンソン作曲のDust My Broomを最初にレコーディングし、1stシングルとしてリリースしました。それが"Dust My Broom"の最もヒットしたバージョンとなりました。恐るべし。

 

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③Son House

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https://www.nytimes.com/2015/08/25/arts/music/son-house-inspires-a-rochester-blues-festival.html

 

 この人も激しいですよ。リゾネーターギターを使用して、メロディーがかき消されるほどの勢いで弾くのが持ち味。スライドギターがメインというより、スライドギターを歌のバッキングの一部として使っている印象を受けます。

 

 ブルースという言葉を聞いたからには、一度はサン・ハウスのライヴ映像を見てほしいものです。まずはDeath Letter Blues から聴いてみてください。

 

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 ライヴ映像の力強さとは裏腹に、歌詞の切なさが引き立つのもいい。これぞ、ブルースと言った感じですね。

 

 

④Blind Willie Johnson

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https://www.highresaudio.com/en/artist/view/670cf84b-2ce6-41f5-8a0d-dd8308d02fc2/blind-willie-johnson

 

 ここまで激しめのスライドギターを紹介してきたが、叙情的なヒトも紹介しましょう。ブラインド・ウィリー・ジョンソンです。

 

 取り敢えず、Dark Was The Night Cold Was The Groundを。タイトルの意味についてじっくり想像をはたらかせてから、このスライドギターを聴くと、、、

 

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 繊細なプレイで、ブルースを聴きなれていない方でも哀愁が感じられるでしょう。もしかしたらブルースを聴きはじめの方には最適かもしれません。

 

 

Stevie Ray Vaughan

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画像:wikipedia より

 

  チューブスクリーマーを使ったまさにテキサスな荒々しい音が持ち味なレイヴォーン(管理人はテキサスへ行ったことがない)。この人も実はスライドギターをしているのです🍷

 

 もっともよく知られているものは、2ndアルバムCouldn't Stand the Weatherに収録されている"Give Me Back My Wig"でしょう。歌詞は「何じゃこりゃ」ですが、ギターソロでは例の音でギャンギャンにスライドしています。予想通りの音ですね。

 

youtu.be

 

 あの音でスライドギターを滅茶苦茶に鳴らせたら、さぞ気持ちいいでしょう。そんなレイヴォーンのスライドギターがたくさん聴けるのはこれの、2曲目↓↓

open.spotify.com

 

レイヴォーンの紹介記事は以前にも出しているので、ぜひ参考に↓↓

 

musicdooromkyo.hatenablog.com

 

 

内田勘太郎

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https://www.uchidakantaro.com/pages/2944530/biography

 

 最後は自分のお気に入りで。管理人がスライドギターを始めたきっかけの人です。

 内田勘太郎は、日本のブルースバンド、憂歌団のギタリストです。「天使のだみ声」を持つ木村充揮が注目されているようなイメージがありますが、内田勘太郎のギターソロも際立っていて、憂歌団の「ザ・日本のブルース」と言った雰囲気を作っています。

 

 なんとギター歴は半世紀。内田勘太郎さん愛用の"Chaki"モデルのギターで、しっかりと枯れたサウンドを聴かせてくれます。それがこちら↓↓

youtu.be

 

 ブルースを習得し、それが色濃く出ているものの日本人らしさも感じられるギタープレーが楽しめます。同じ日本人であるからこそ、「染みるわあ~」となるものがあるのではないでしょうか。

 

 

最後に

 いかがでしたか。スライドギターは癖強な奏法ではありますが、個性が出るからこそブルース的なカッコ良さが出ますね。

 

 ではまた。パチンコ組曲