誰もをスライドギターの虜にさせるブルースギタリストを選抜
こんばんは。
ブルース、聴いてますか?ブルースギターを聴いているうちに、いつかは遭遇するのが「スライドギター」。今回は、個性的かつブルージーな、時に哀愁漂うスライドギターの名手を集めてみました。
①Muddy Waters
今回紹介する中で一番有名なのがこの人。一番最初に聴くのはMannish BoyやGot My Mojo Workin'、Hoochie Coochie Manだと思います。これらの曲のライブ映像を見てみると、確かに赤黒いテレキャスターを持っています。「この人はいつギターを弾くのか…」と思いながらじっと画面を見つめているうちに、動画は終了。「結局弾かないんかい!」
しかし、マディはギターの達人と言ってもいいです。弾くときはちゃんと弾く男です。特にスライドギターは高い評価を得ています。
聴いてみましょう。激しいビブラートが持ち味ですね。本当に「泣き叫んでいる」、という印象を受けます。なんと分かりやすいギタープレイ。
②Elmore James
ブルースのスライドギターと言えば、この人です。とにかく大迫力なプレイを繰り広げます。曲の序盤に例のスライドギターをぶちかまされた時からエルモア・ジェームスの世界にのめり込んでしまいます。
彼のキャリアの始まりとして、ロバート・ジョンソン作曲のDust My Broomを最初にレコーディングし、1stシングルとしてリリースしました。それが"Dust My Broom"の最もヒットしたバージョンとなりました。恐るべし。
③Son House
この人も激しいですよ。リゾネーターギターを使用して、メロディーがかき消されるほどの勢いで弾くのが持ち味。スライドギターがメインというより、スライドギターを歌のバッキングの一部として使っている印象を受けます。
ブルースという言葉を聞いたからには、一度はサン・ハウスのライヴ映像を見てほしいものです。まずはDeath Letter Blues から聴いてみてください。
ライヴ映像の力強さとは裏腹に、歌詞の切なさが引き立つのもいい。これぞ、ブルースと言った感じですね。
④Blind Willie Johnson
ここまで激しめのスライドギターを紹介してきたが、叙情的なヒトも紹介しましょう。ブラインド・ウィリー・ジョンソンです。
取り敢えず、Dark Was The Night Cold Was The Groundを。タイトルの意味についてじっくり想像をはたらかせてから、このスライドギターを聴くと、、、
繊細なプレイで、ブルースを聴きなれていない方でも哀愁が感じられるでしょう。もしかしたらブルースを聴きはじめの方には最適かもしれません。
⑤Stevie Ray Vaughan
チューブスクリーマーを使ったまさにテキサスな荒々しい音が持ち味なレイヴォーン(管理人はテキサスへ行ったことがない)。この人も実はスライドギターをしているのです🍷
もっともよく知られているものは、2ndアルバムCouldn't Stand the Weatherに収録されている"Give Me Back My Wig"でしょう。歌詞は「何じゃこりゃ」ですが、ギターソロでは例の音でギャンギャンにスライドしています。予想通りの音ですね。
あの音でスライドギターを滅茶苦茶に鳴らせたら、さぞ気持ちいいでしょう。そんなレイヴォーンのスライドギターがたくさん聴けるのはこれの、2曲目↓↓
レイヴォーンの紹介記事は以前にも出しているので、ぜひ参考に↓↓
⑥内田勘太郎
最後は自分のお気に入りで。管理人がスライドギターを始めたきっかけの人です。
内田勘太郎は、日本のブルースバンド、憂歌団のギタリストです。「天使のだみ声」を持つ木村充揮が注目されているようなイメージがありますが、内田勘太郎のギターソロも際立っていて、憂歌団の「ザ・日本のブルース」と言った雰囲気を作っています。
なんとギター歴は半世紀。内田勘太郎さん愛用の"Chaki"モデルのギターで、しっかりと枯れたサウンドを聴かせてくれます。それがこちら↓↓
ブルースを習得し、それが色濃く出ているものの日本人らしさも感じられるギタープレーが楽しめます。同じ日本人であるからこそ、「染みるわあ~」となるものがあるのではないでしょうか。
最後に
いかがでしたか。スライドギターは癖強な奏法ではありますが、個性が出るからこそブルース的なカッコ良さが出ますね。
ではまた。パチンコ組曲